両面テープとは?
両面テープは、両側に粘着層を持つテープで、さまざまな素材や物体を接着するのに利用されます。
シングルサイドテープ(セロハンテープ、クラフトテープなど)とは異なり、両面テープは両面に粘着剤が塗布されているため、シングルサイドテープの様に素材の上から貼り付けるのではなく、素材と素材の間に挟み込む様にして使用する為、使用後は見えなくなるという特徴があります。
接着剤と用途は似ていますが、両面テープは特殊なタイプを除けば接着剤とは違って完全に硬化したりということがありません。
ですので、最終的に両面テープのみで接着面を仕上げて製品にする!というよりも縫製や後の加工を行うまでの仮接着の意味合いで使用される場合が多く、この点が接着剤との大きな違いとなります。
この記事では、大洋商会が提供する#500両面テープ、#703強力タイプ、および再剥離両面テープについて詳しく解説します。
両面テープってそんなに違うの?
両面テープの性能とか違い!といっても一般の方には『なんでも同じじゃないの?』『違うのって値段くらいでしょ?』と思われがちですが、バッグや財布など様々な現場で使用される両面テープは日々の作業性を大きく左右するんです。下記に実際に両面テープを使って作業をされている現場をご覧頂ければ、ご理解いただけると思いますので、半信半疑の方は是非ご覧ください。
両面テープのメリットとデメリット
まずは両面テープ全般におけるメリットとデメリットをお伝えしていきます。
両面テープのメリット
両面テープは、コストパフォーマンスに優れ、作業効率もよく現場での扱いも接着剤に比べて容易です。
また両面テープは接着剤と違い、粘着剤を使用している為に初期の接着力が大きくいろんな素材に幅広く適用可能です。
例えば弊社で取り扱っているベルポーレンという芯材があるのですが、このベルポーレンは接着剤ではほとんど歯が立ちませんが、両面テープであれば通常よりは接着力は劣るものの接着可能です。
更に、接着剤は金属用、ゴム用、木工用など材料によって接着剤を選ぶ必要がありますが、両面テープは種類jは存在しますが、汎用性が高いので様々な材料にたいして使用できるのが大きな特徴です。
両面テープのデメリット
逆に両面テープのデメリットとはなんでしょう。
こちらはメリットと背中合わせの部分もあるのですが、粘着剤を使用しているので、ねちゃねちゃとした部分は硬化して固まるということはなく、そのままねちゃねちゃしつづけます。
両面テープが最終接着に向かないというのはこの為なんですが、この粘着剤は熱や経年劣化によって接着力が失われた状態でねちゃねちゃした状態だけが残り、場合によっては商品の隙間などからこのねちゃねちゃしたものが出てくる場合があります。
加えて、両面テープは仮止めだとお伝えしましたが、その後にミシンなどで縫製を行う場合に両面テープの貼り付けた部分にミシンを走らせると、針が粘着剤を拾ってしまい、商品にも粘着剤がついてしまったり、ミシンの調子が悪くなったりします。
#500両面テープの詳細
特長と利点
- 高い粘着力:通常のメーカー品よりも粘着力が高いため、製造現場で高評価を頂いております。
- コスト削減:不要な個包装を排除しつつも両面テープ同士のくっつきを防止するセパレーターを両面テープの間に挟むことによってコストパフォーマンスと作業効率の両方を実現しています。
- 長年の現場の声を反映した設計:販売時から現場のお客様との会話を通じて得られたご意見・ご要望をを一つ一つメーカーと相談しながら改善を重ねた結果、今日の#500,#703両面テープは誕生しました。
主な使用業種と用途
- 和装小物の製造
- 土産物の製造
- 袋物の製造
- 電子部品の組み立て作業現場
- 法具関連の製造現場
使用方法と事例
工場での部品固定や、土産物・袋物・法具関係などの製造現場での材料接着など、さまざまなシーンで活躍します。
#703強力タイプの詳細
特長と利点
- 非常に高い粘着力:通常の両面テープよりもさらに高い接着力が要求される場合の強力タイプとして重宝されます。通常の#500両面テープでも通常のメーカー品よりも強い設定なんですが、それでも細かい部分やカーブがきつい部分などの接着、接着力の相性の悪い素材などの場合に時間が経過すると外れてしまう場合があります。そんな時に#703両面テープの強力なテープが威力を発揮します。
- 小ロット対応:強力両面テープは通常の両面テープに比べてコストが高く、必要最小限の部分に使用されることが多い為に、通常の両面テープ程の数量を必要としない事が多いので、弊社も販売ロットを小さく設定しています。
主な使用業種と用途
- 和装小物の製造
- 土産物の製造
- 袋物の製造
- 電子部品の組み立て作業現場
- 法具関連の製造現場
使用方法と事例
工場での部品固定や、土産物・袋物・法具関係などの製造現場での通常の両面テープでは接着困難な場合に活用されます。
再剥離両面テープの詳細
再剥離両面テープは、片面が弱粘タイプで糊移りしにくく、繰り返し貼る剥がすができる特性があります。以下の用途で便利に使用されています:
- ポスターなど定期的に張り替える場面
- 市営地下鉄など公共交通機関
- 小物などを繰り返し取りはずしたり、貼りなおしたりする場合
概要
両面接着テープ#7686URは、ウレタン・PET・アクリルで構成されています。アクリル面は強粘着タイプで、ウレタン面は再剥離タイプです。
構成
再剥離両面テープ
特長
- 1面(アクリル系強粘着剤):初期接着性に優れ、特に発泡体に対する接着性が良好で低温接着性に優れています。
- 2面(ウレタン系再剥離タイプ粘着剤):各種被着体に対してソフトタッチで接着性が良く、平潤性の乏しい紙質に対して相応の接着性を有し、再剥離が可能です。
標準サイズ
厚さ (mm) | 巾 (mm) | 長さ (m) |
---|---|---|
0.047 | 5~1,000 | 50 |
特性
測定項目 | アクリル系 (1面) | ウレタン系 (2面) | 測定条件 |
---|---|---|---|
粘着力 N/20mm | |||
- SUS | 19.6 | 2.20 | テープ巾20mm 2Kgロール 1往復圧着300mm/min・180°剥離 |
- PP | 13.84 | 0.39 | |
- 硬質塩ビ板 | 12.25 | 0.88 | |
保持力 mm | 接着面積25×25mm 2Kgロール1往復圧着 40℃・80℃1時間 500g荷重 | ||
- 40℃ SUS | 0.05 | 0.3 | |
- 80℃ SUS | 0.3 | 0.4 | |
ボールタック | 28 | 8 | J.DOW 氏法 (1/32) |
プローブタックN | 5.5 | 1.47 | 接触面積10Ф/10g 3秒間接触 200mm/分で引上げ |
上記の数値は実測値であり、保証値ではありません。
マクセル スリオンテック 紙両面テープ No.5460の情報
マクセル社のスリオンテック紙両面テープNo.5460は、不織布基材を使用した両面テープで、以下の特長があります:
- 汎用、工業、農業、建材用として利用可能。
- 耐熱性、耐候性に優れています。
- 粘着力:1面あたり4.50 N/10mm、2面あたり4.40 N/10mm。
- ネームプレートや説明板、壁紙、化粧板の接着、製本、写真、ポスターの接着に使用されます。
- 環境配慮型粘着剤を使用しており、無溶剤です。
まとめ
両面テープを選ぶ際には、接着する表面の特性や用途に応じて適切なテープを選ぶことが重要です。
大洋商会の#500、#703、再剥離タイプの両面テープは、それぞれ異なるニーズに応える優れた製品であり、さまざまな業界で高く評価されています。
京都市内とその周辺地域の多くのお客様に日々お使いいただいており、数十年の販売実績があります。
個人の職人さんや工場の製造現場などで両面テープをお使いの方は是非弊社の両面テープをお試しください。
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